LIner notes
音楽畑2 音楽畑2
JUICY and CRISPY
■WPC7-8538 ■1998.11.26 ■税込 ¥2,000

山(FUJI)/シークレット/風/水/びっくりポルカ/じゃぽにか/太陽海岸/恋の守護神/ハッピーコート/ファイナル/全10曲

猛暑の東京を後にして十七時間、パリは、もう晩秋の肌寒さだった。三十年前の九月のパリも、丁度同じ様に涼しかった。
 旅に出ると色んなものが良く見える。本当に自分がやりたいこと、これからの人生、今の日本の音楽状況等々……。帰ってしまうと、また渦の中に巻き込まれてしまって何も見えなくなるくせに 、今は自分自身を第三者でも見る様に、クールに観察することが出来る。
 去年、「音楽畑」の一作目を出してみて、それが、音楽生活二十五年の集大成の様に受け取られるのも抵抗が有ったが、さりとて、口笛吹きながら何気なく、というには、ファースト・アルバムというタイトルは重かった。
 自分の中にある、色々な音楽に対しての、飽くなき好奇心と、探究の精神。浮気心に気まぐれ、二重人格、ジキルにハイドにサドマゾ。あれが俺の全てではないぞーと叫んで、「音楽畑2ーJuicy & Clispy-」が出来上がった。
 「音楽畑1」をご愛聴下さった方々を、ガッカリさせてもいけないので、「山」、「風」、「水」、我々の年代に非常に多い、外人コンプレックスのうらがえしで、「シークレット」、「恋の守護神」、一寸照れて、「びっくりポルカ」という具合に、いささか、ハチャメチャである。
 しかしこのマルチぶりが、私であり、言わせて頂くなら、非常にナウイ!を自画自賛。
 なんだか訳が分らん、と言われても具合が悪いので、ジューシィ(汁気たっぷり)面と、クリスピィ(カリカリッ!)面とに分けて見ました。お好きな面から聴いて頂きたいと思う次第です。
 もしかするとジューシィな人は、意外と自分がクリスピィなのに気づいてみたり、 逆も又、有ったりして……。殆どの人が二重人格だったりして……。
 第三作目は、三重人格に挑もうかと、今から構想を練っているところです。
 クララとマークのお二人に限りなき感謝の念を捧げつつ、それでは皆さんご一緒に、“いただきま〜す”          1985年夏 パリ 服部克久

(このライナー・ノーツは、CD制作当時に書かれたものです。)

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